＜エンディング：解説＞
真相に至るためのヒントがどこに隠されていたかを解説しています。
プレイ後にお読みください。
冒頭の説明で「5人分の指紋が付いた包丁」が出てきます。当初、この情報だけではオフ会メンバーの5人と解釈することになるでしょう。しかし、情報を集めれば、そうではないことが明らかになり、誰かが2人1役ではないか、と推理できるようになります。
・ヒント1
動画ファイル「11/01(議論当日) 名称未設定(2)」を読めば、包丁についていた5人分の指紋が誰のものか、警察は、現段階では照合を終えていないことが推測できます。
・ヒント2
第4オフ会描写フェイズの⑧、チャーハンのシーンでストップできていれば、ペインが包丁に触れていない事がわかります。ただし、これだけでは、ペインが普段、包丁に触れていて、指紋がその時に残っている可能性が残ります。
・ヒント3
動画ファイル「10/19 料理の話(2)」を読めば、ペインは普段から調理器具を使っておらず、つまり包丁に触れてないことがわかります。
・ヒント4
動画ファイル「10/31(事件の日) 名称未設定」を読めば、ペインがオフ会の後に包丁に触れたかどうかがわかります。ペインは「まだキッチンを片付けていない」と言っているので、そのことから包丁にも触れていないだろうと推測できます。
・推理の結論
以上のことから、5人分の指紋はここにいる4人以外の人間が触ったことがわかります。
犯人はこの中にいるので、あるアカウントが2人1役ではないか、と推測できます。
勝利条件で「犯人のアカウント」と表記されているのは、2人1役の暗示です。
話しているおっさんたち以外の指紋があるとなれば、誰が2人1役なのかを推理してゆく必要があります。もう1人もまた、ペインに詳しく、ペインの住所を知る人物でなければなりません。
・ヒント1
第2オフ会描写の④、ブラッドの長電話のシーンでストップできていれば、ピザ屋ではない別の誰かに電話していた事がわかり、ブラッドに「オフ会のようすを伝える相手」がいたことが暗示されます。
・ヒント2
ブラッドはVコミュでは女声を出せるオッサンとして通っていました。それだけではなく、共有情報には「女性のような振る舞いをしている」、フレンドの証言「デストロイ情緒」には「動作からオッサンを感じ取れない」と言われるほど、女性の声で女性の振る舞いが上手だという印象があります。
しかし、オフ会描写ではブラッドがやけに”オッサンらしい”と強調されています。これはVコミュでの印象との差異に違和感を覚えてもらうためです。
また「声を変えることができない」と書いてあるのも、遠回しに「実は声が出せない」ヒントになっています。
・ヒント3
動画ファイル「10/21 ネット用語 03」にはブラッドがオッサンの声でNさんに質問している情報があります。”イケボ”や”イケメンムーブ”がどういう意味かを聞いている内容です。普段から女性の声を出して女性らしい動作をしているオッサンであるブラッドがこれを質問することにも、若干の違和感があるのではないかというヒントです。
・ヒント4
動画ファイル「10/19 料理の話(2)」内で、ブラッドは女性の声で、簡単な料理に興味がなく、作り方も知らないと発言しています。しかし、ブラッドは第4オフ会描写で「簡単な料理」であるチャーハンを提案しています。発言と行動に、わずかですが矛盾があります。
・ヒント5
動画ファイル「10/31(事件の日) 名称未設定」を読めば、事件の日のブラッドはオッサンの声で会話していることがわかります。
ブラッドが提供した2つの動画ファイルを見ると、「料理の話(2)」だとブラッドは女性の声で、「ネット用語 03」だとブラッドはオッサンの声です。
2つの動画ファイルは、数字の振り方が違います。
・2人1役はブラッドであるという推理の道筋
以上のことから、2人1役はブラッドではないか、そしてそれは女性ではないか、と推測できるはずです。そうなれば包丁についていた5人目の指紋は彼女のものだと推理できます。
ということで、女性側の「ブラッドバット」は、オフ会に来ていた父ブラッドの娘です。
プレイ中に、女性側ブラッドの正体が「娘である」ということまでを推測するのは難しいでしょう。しかし、ブラッドを犯人として指名する根拠は「女性と2人1役である」ことで充分なはずです。
作者が用意したヒントは以上です。「ウチノコカワイイVR」をプレイいただき、ありがとうございます。楽しんでいただけたなら何よりです。
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※ネタバレにはご注意ください