クリベッジ |
イギリスでは絶大な人気を誇るが、なぜかほかの国ではあまり遊ばれていないと言う不思議なゲーム。 だけど、これもいいんだぜ! なんと言っても、クリベッジボード、これが最高だ。 もちろん、アクセサリーにもなるし、これだけ持っていて、遊んでいないと言う人もいるだろうが(ちょっと前までのぼくもそうだった)、じっさいにクリベッジを遊びだすと、じつはこのボードこそがクリベッジだ、ということがよくわかった。 つまりゲームもおもしろいのだけれど、基本は2人用で、そんなにゲームの内容に変化があるわけではない。もちろん、クリッブに入ったカードで思いもかけない大きな得点を得れたりすると嬉しいが、慣れてくると相手もそんなおいしいことはなかなかさせてくれない。 それよりも、やっぱりこのゲームの魅力は、ボード上でまるで競馬のようにピンが競いあうことだろう。ピンを移動させて、ほんのタッチの差で相手をかわして勝ったときや、完璧に押さえ込んだりしたときには快哉を叫ばずにはおれない。 もちろん、ゲームの方も、3種類のゲームが一つになったようなもので、あまりほかに類のないトランプゲームと言うことができる(つまり、役を自分の手だけで作るゲームと、相手とのやりとりで作っていくゲームと、クリッブに入ったある程度は運で作るゲームの3種類)。これも最初のうちは、風変わりで随分楽しめる。 ぼくらの感覚だと、相手を手詰まりにさせる“ゴー”にはもっと価値があるように思えるけれど、じつはこれ1点か2点しかないんだね。この辺は錯覚しやすいので注意。 2人で遊ぶトランプとしては、いまのところいちばん好きなゲームだ(そりゃ、ジンラミーの方がいかにもアメリカ的で派手だけれど、あのゲームは引きの強い人には根本的に勝てそうもない気がする。ぼかあ、渋いイギリス風の方が好きだね−−なんてウソ。ピノクルが派手で好きだと言ってるくらいだから)。 |