許可する? 拒否する?
パスポートの裏に隠された真実を探り
国家の繁栄に貢献しよう!

6月20日に発売されたばかりの『異世界パスポート審査官』は、コンセプトがとっても斬新。対戦ゲームでもトリックテイキングでもなく、マーダーミステリーでもなければ謎解きゲームでもない……いや、“謎解き”はちょっと近いかな。
とにかく新しい。新しすぎて、最初は雲をつかむようなところもある。
美麗なパッケージイラストや世界観に惹かれて購入したはよいものの、何から手をつけたらいいの? と不安になったなら、まずはこの記事をお読みいただきたい。安心して物語の世界に飛び込む一助になれば幸いだ。
・会話しなくちゃ始まらない!
このゲームで何より大切なのは、これが「おしゃべりするゲーム」ということだ(ひとりでプレイする場合は別)。
きみたちは“異世界”のパスポート審査官となり、さまざまな人々を「ふるいにかける」ことになる。入国したい理由を聞き取り、その真意を探った上で、誰を入国させ、誰を追い返すべきか判断するのだ。
そのための情報は、「パスポート冊子」と大小さまざまな「カード」にちりばめられている。それらを「つなぎ合わせる」ことが重要だ。たとえば……
「この入国希望者のエルフって、機密資料に書いてあった“我が国を狙う密偵(スパイ)”と特徴が一致しない?」
「この新聞記事にある“隣国から盗まれた秘宝”って、こっちのドワーフの持ち物と同じっぽい。だとしたら追い返したほうがいい? それともうちの国に入れたほうが得なのかな?」
……気になったなら、一緒に遊んでいる仲間に話しかけてみよう。きみが見落としていた情報に気づいてくれるかもしれないし、次はこうしよう、という案も出るかもしれない。まさにしゃべってなんぼ、なのだ。
・メモはとったほうがいい?
これがマーダーミステリーなら、知り得た情報を忘れないためにメモをとることもあるだろう。しかし、このゲームにメモは必要ない。
なぜなら、読み返そうと思えばいつでも内容物が目の前にあるからだ。パスポート冊子もカードも、閲覧はいつでも誰でも可能。
それでも、「あれってどこに書いてあったっけ……」と忘れることはあるかもしれない。一番のお勧めは、気になった箇所に蛍光ペンなどでラインを引いておくことだ(二度、三度と遊ぶ可能性があるなら、気になった用語だけ書き出してもよいだろう)。
・友だち同士でワイワイと
つまりはこのゲーム、遠慮をしていたら始まらない。とはいえ、「わたしはこの人を入国させてもいいと思うけど、もしかしたら間違ってるかも……」 そんなふうに思い始めると、言いたいことも言えなくなってしまう。
アイテムやMP(マナポイント)など、“消費するとなくなる”ものもあるので、これをやったら取り返しがつかなくなる、と二の足を踏んでしまうこともあるかもしれない。
すごくよくわかる。しかし、それではゲームが前に進まないのだ。
だからこそ、気心の知れた友だちや家族と遊ぶのがお勧めだ。「どうかな?」「ちゃうんちゃう?」と自由に話し合いながら、「これで間違ってたらしゃあない」くらいの軽い気持ちでプレイしてほしい。
・すべてが自由! だからこそ……
このゲームに「手番」はない。MPを消費してカードをめくるのも、アイテムを使用するかどうか決めるのも、入国させるかどうかを判断するのも、すべてきみたちが自由に行うことができる。
自由というのはクセモノで、かえって動きがとりにくくなることもあるかもしれない。
そんなときは、「審査官のリーダー」を決めておくとよいだろう(例:ゲームの所有者)。リーダーは仕切り役となり、みんなの会話をうながしたり、意見が分かれたときには最後に決断を下す。もちろんみんな、リーダーだけに責任を押しつけないようにね。
・得点はある。でも……?
得点を追うばかりが正解とは限らない。なぜならきみたちは入国審査をすることで、結果的に「国」だけでなく「きみたち自身」の未来も選んでいるからだ!
だからこそ、ときには「得点上はこっちを選ぶべきに見える……でも、こっちの方が面白そう」を優先していいかもしれない(もちろん、仲間がOKしてくれたらだけど)。大事なのは、プレイヤー全員で物語を楽しむこと!
・時間制限はない、けれど……
プレイ時間は「1話あたり90~120分」。ただ、これはあくまで目安だ。パスポート冊子の読み込みにじっくり時間をかけたい人もいるだろうし、裁定に迷ってどんどん時間が過ぎていくこともあるだろう。
正解したい! という思いが強ければ強いほど、かける時間は長くなる。一緒にプレイしている仲間に余裕があるなら、いくら時間をかけてもかまわない。考えに考え抜いて出した答えが当たっていたなら、喜びもひとしおだろう。
とはいえ、長時間のゲームは疲れる。「あと5分話したら結論を出そう。意見が割れたら多数決で」といった思い切った判断も、ときには必要だ。
さあ、これでゲームを始める心構えはできたかな。
以下は、より突っ込んだ内容の紹介になる。ルールブックと重複する部分もあるので、今すぐ遊びたい人は箱を開けてしまおう!
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