タイガー |
いや、いいっすよ。オレたちも人間のところに行って、その薬を奪ってくるなり、改造してもらうなりすればいいんでしょ。 |
リーフ |
じゃあ、その薬を飲めば、あーら不思議。ひ弱なピョン太くんでもバンプーの鬼、アーンド超能力うさぎ。万事解決、オッケー問題なしってことですよね。がんばってください、巣穴の平和のために。 |
GM |
「は、はあ?」 |
リーフ |
私たちは疲れが残っているので、ここでゆっくり休みながら昨日の冒険のプロットを練りつつ、遠い兄弟たちの幸福を祈っていますよ。 |
タイガー |
その謎な薬をピョン太が飲みさえすれば、ノロイ……もといカースなどどおってことないんだろうが。英雄決定。イエイ。 |
GM |
イエイじゃねえよ。「でも、どれがその薬なのか私にはわかりませんから……専門家にも来ていただかないと……」などと言いつつ、ピョン太くんはハービィ姉さんの方をちらちらり、と。 |
ハービィ |
……えー、何かわたしに御用ー?うへへへへへ……(目がうつろ)。 |
ローズ |
ハービィ、妙に静かにしてると思ったら……。 |
ルー |
イッちゃってたんだね……(脱力)。 |
GM |
「ハ、ハービィさん。これからみんなで、人間の街におもしろい薬をとりに行くんですよっ、楽しみですねえっ、さあ、急いで行きましょう! 今行きましょう! すぐ行きましょう!」(ハービィを引っ張りつつ、駆け出す仕種) |
ハービィ |
んー、くすりー? えへへへへ……楽しみいぃぃ……。 |
タイガー |
おのれ、状況認識能力ナッシングなジャンキーをそそのかすとは、ピョン太め、油断のならんヤツ! 待ちやがれー!(追いかけている) |
リーフ |
ふ。さすがは語りべ。ちょっぴりお卑劣なやり口がバッチグーですね。 |
ルー |
ルーは人間の街が見たい! 一緒に行くよぅ、たふたふたふ(駆け出している)。 |
ローズ |
ええー? 人間の街って、怖いものがたくさんあるんだよぉ? |
リーフ |
まあ、前後不覚の酔っぱらいを野放しにしておく訳にもいきませんからね。この際、物語を一個くらい追加してもいいでしょう。ああ、面倒くさい。 |
ローズ |
あう。ブルーローズ、勇者さまと一緒にここでお留守番してるね。 |
GM |
「それはいいが、ここは昔わしにやられた片目の熊が、よくリターンマッチを挑みにくる……」 |
ローズ |
(皆まで聞かず)みんなあー! おいてっちゃやだよう!(泣) |
この連中に自分たちの巣穴の未来ばかりか、他所様の巣穴の命運までを任せてもいいものなのか。俺は心の底から不安に思ったが、すぐに結論は出た。
「ま、いいか」
引退ジジイは引退ジジイらしく、熊でも相手にしとりゃいいのだ。
シルバーファー様 心の手記
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