P66-71『マイクロファンタジー 鬼顔街悪魔対策班』
 |
22-75 |
幻覚魔法を破る護符を使った。その瞬間、幻の仮面が消え去り、本当の顔が明らかになった。
瞳が、まるで黒曜石をはめこんだような、闇一色だ。
悪魔崇拝に堕ち、森の外に追放され、古代語で婁（むなしい）という意味の言葉で呼ばれる外婁者（げるしゃ）だ。
「くそ！ こうも早くバレるとは！」
やつは、毒の粉を待ち散らして混乱を引き起こし、その隙に逃げようとした。だが、あなたがそんなことを許すわけはない。そして堕ちた外婁者は決して救われない。倒すことが慈悲だ。
あなたの容赦ない一撃が、外婁者を滅ぼした。
こいつは人身売買組織の幹部で、町に入りこんで、配下に指示を与えていたようだ。あとは、街の外にいる組織をつぶしたいが、それには街の外の住人の協力が必要だ。そして、こいつのふところからは、配下とお互いの身分を証明する割符が見つかった。近くに配下がいれば同じものを持っている。つきつければ、持っているものを見つけられるだろう。
⇒アイテム「人身売買の割符（77）」を獲得！
ところで、もしも、こいつにもらった薬を使っていたら、一気に怪我と疲労が押し寄せてくる。記録しておいた「増加するチェック回数」を、いま適用すること。