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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > 『ソード・ワールド2.0リプレイ たのだん 〜いにしえの船を追えっ!〜』インタビュー(2010年09月)
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『ソード・ワールド2.0リプレイ たのだん 〜いにしえの船を追えっ!〜』
インタビュー


 

 今年は酷暑と言われている日本に負けず、8月27日に発売された新サプリメント「バルバロステイルズ」に人気シリーズ「新米女神の勇者たち」や、新リプレイ、短編集と、SW2.0も大変熱い! ……私のくだらない親父ギャグで冷めることないほど熱い!


 そんなSW2.0の作品で“プレイヤーが筆者”というリプレイの中でも一線を画した執筆方法をとった
『たのだん』 が、今秋キネティックノベルとして登場します。


 
どんなストーリーなんですか! どんなシステムなんですか! ……と、いう質問については、ocelotさんのたのだん特設サイトや、ビジュアルアーツさんのキネティックノベル大賞でもう答えていらっしゃるし、
 
どんなキャラクターが出るんですか! どんな声優さんが担当しているんですか! ……と、いう質問については、SNEニュースのページで答えていらっしゃる。


 ……え、他に何か質問残ってる……?


 しかし、このままでは昂った私の熱のやりどころがないので、キネティックノベルのシナリオを担当している 『たのだん』 の著者・
藤澤さなえに、著者ならではのいろんなお話を聞いてまいりました。
 シナリオについてはもちろん、セッションの様子やイラストのお話など、裏話盛り沢山でお送りいたします。

 インタビュアーは私 “TRPGは
『たのだん』 を見て学びました” 葛まきが務めさせていただきました。



  『ソード・ワールド2.0リプレイ たのだん
〜いにしえの船を追えっ!〜』

シナリオ=藤澤さなえ
ocelot

2010年9月24日発売
2010年9月 発行
記事作成 葛まき


 初っ端からおまけのお話

――: と、いうわけで裏話ください!
藤澤 直球だなぁ(笑)。裏話……そのままだけど、初回限定版のおまけブックに収録してある裏リプレイの話とか?



初回限定版特典おまけブックとは
 初回限定版には特典として、
“小冊子/たのだんスペシャルおまけブック(全50P)” が付いてきます!

《収録内容》
・キャラクターの詳細データ  ・ルキスラ帝国の世界設定  ・裏リプレイ  ・GMのひとりごと




――: おお! そういうのそういうの! ……まず、裏リプレイとは?
藤澤 キネティックノベルは 「なるべく読み物の色を強くしてほしい」 と言われたので、“リプレイ” としては珍しくト書きをなくし、実際セッションでプレイヤーが発した発言を切ってキャラクターのトークでまとめてあるんだけど、裏リプレイそれを全部残したものです。
――: ……つまりは 『たのだん』 リプレイそのもの、みたいな?
藤澤 そうそう。 しかも、キネティックノベル化されている部分なので、キネティックノベルと見比べると面白いと思います!
――: それは気になる……! 裏リプレイの見所とか、ちらっと話してもらえませんか?
藤澤 んんー……例えば、体験版ではまだ出てませんが、キネティックノベルで登場するNPCのセティはセッションではGMが担当しているので、GM・田中公侍が如何に喋っていたか、とか。
――: セティくん、GMが担当していたんですか!?
藤澤 うん。だからセティとシャーリーの会話は、全部私と田中さん(笑)。
――: そんな二人のやりとりは、キネティックノベルでは味わえないですね……!
藤澤 シーンで言うと、どのあたり、というのはネタバレになってしまうので言えませんが、2箇所ほど裏リプレイに書き起こしました!
――: 豪華なおまけだなあ……。しかも、おまけブックって他にもいろいろ入ってましたよね?
藤澤 キャラクターの詳細データにGMのひとりごと……あと、帝都ルキスラの歩き方! これはお勧め!
――: 帝都ルキスラの歩き方?
藤澤 帝都ルキスラのワールドガイドのことです。執筆者は、なんと 『剣をつぐもの』北沢慶! ルキスラの設定は私よりも北沢さんがいっぱい育てていたので、北沢さんに書いてもらっちゃいました。すごく分厚いよ!
――: 『たのだん』 だけでなく、SW2.0スキーには堪らない! ……でも、もう予約キャンペーン終わっているから、手に入らないんですね……。
藤澤 おまけブックは “初回限定版特典” なので、今からでも予約すれば間に合うはず!
――: おおおお! 良いことを聞いた! 私と同じく勘違いして諦めた人、まだ間に合うかもしれません!!


 次にキャラクターのお話

藤澤 予約キャンペーンが終了して店頭在庫限りになったのは、キネティックノベルの音楽を担当してくれたAmBushさんによるサウンドトラックや、イラストレーター・笛吹りなさんのたのだんキャラクター設定資料イラストがなどが入っているプレミアムコレクションCDです。
――: 豪勢な付録……!
藤澤 私、すごくこれのBGMが好きなんだ。特に、キネティックノベルで追加された新PCのジャスティンたちが登場するときにかかる曲がお気に入り!
――: ほう! ocelotさんのたのだん特設サイトキャラクターページでなんとなーくは把握できますが、改めて新PCたちの性格を説明していただけますか?
藤澤 そうだなぁ……ジャスティンはお嬢様っていうか、女王様。レトアは簡単に言うとクールなメイドさん。でもマスターのジャスティンよりも若干えらそう(笑)。ポニーは天真爛漫な子供な感じ。
――: ふんふん。そう聞くと、チロルとポニーはちょっと似てますか?
藤澤 似たタイプではあるけれどチロルは芯があるっていうか、心がちゃんとお姉さん。ポニーは完全に子供です。
――: なるほど!
藤澤 チロルとポニーは自分の中では明確な違いがあったんだけど、実際読んでみたらどうなのかと不安でした。でも、声優さんのおかげでそんな心配吹っ飛びました!
――: 声って偉大ですね……!(笑)
藤澤 もちろん台詞にも拘ったんだよー! そこに声優さんのお力も相まって、当初の不安なんて杞憂に過ぎませんでした。
――: 声優さんも豪華な顔ぶれで、発表された時はびっくりしました!
藤澤 そんな声優さんたちの収録現場にも立ち会いました! 時には朝9時から、立ち会える限りは立ち会って声の監督みたいな仕事をしました。全部初体験でドキドキしたー!
――: すごいなぁ……。そういえば、特設サイトで公開している 『たのだん』 キネティックノベルの体験版をしていて思ったんですが、「あまい玉子焼き亭」 のクローディアばあさんとかサブキャラクターにも声がついているんですね!
藤澤 ほぼフルボイスです! GMと村人Aみたいなガヤ以外は全て声がついているので、最後まで楽しめますよー。
――: おお! うぅ……体験版で聞けなかった新PCたちの声も気になる!
藤澤 彼女たちは体験版ではまだ出てきてないもんね。でも、キャラクターページサンプルボイスがあるので、是非聞いてください! 新PCのみんなはリプレイに出したいくらいお気に入りの子たちなので、本編でもよく見てほしいです!


 そしてセッションのお話

――: まだイラストでしか見てませんが、シャーリーたちに負けず劣らず個性的な女の子たちみたいですね。……ここだけの話、キャラクターは最初からあんな子たちって決めていたんですか?
藤澤 ううん。キネティックノベルに限らず 『たのだん』 は全部そうなんだけど、私はプレイヤーだからシナリオも何も知らないの。セッションをするときに、「あなたたちがプレイヤーなんですか!?」 って分かるんだ(笑)。
――: そうなんですね! 今回のセッションは人数が多くて大変だったのでは?
藤澤 8人のセッションはすごく時間もかかりました……。シャーリーたち4人とジャスティンたち3人が別行動しているときは仕切りを挿んで別々に録音して、相手がどんな行動をとっているかわからないようにするとかの工夫もしました。そのあたりは上手くキネティックノベルに反映されていると思います。
――: それは、キネティックノベルでドキドキ感がリアルに表現されていそう……!
藤澤 そうそう! 実は、今回のキネティックノベルのセッションのテープ起こしは田辺あひるちゃんにやってもらいました。なので、自分じゃ恥ずかしくて省いちゃったりするところも容赦なく拾ってもらえて、すごく新鮮で楽しかったです(笑)。
――: いろんな人が携わってますねー!
藤澤 あひるちゃんが起こしてくれた原稿を私がブラッシュアップして、キネティックノベルのシナリオにする……という流れでした。セッションのシナリオ自体はGMの田中さんが書いて、ね!
――: プレイヤーとして、セッションのシナリオの感想を!
藤澤 んー……驚いたのは、すごく少女マンガなシナリオだったこと! 田中さんが持ってきたシナリオがとてもファンシーで、シャーリーに胸キュンさせる気満々のシナリオでした(笑)。
――: 少女マンガなシナリオ、というと?
藤澤 セティどお? セティどお?」っていうオーラを全面に押し出していたというと、分かるかなあ?(笑)
――: ほほう。読んでるこちらがにやにやしてしまう展開なわけですね! にやにや。
藤澤 サンプルCGを見てもらえば分かると思うけれど、シャーリーが脱ぎまくるので、いろんな意味でにやにや要素はたっぷりです!
――: 脱ぐわ水着だわ……どんなシナリオなんだ、全く! 超楽しみです。



 真面目に中身のお話

――: TRPGが元なので、あらゆるところにその特徴が見えるのも楽しいです。戦闘中の数値や、ピンゾロや6ゾロの効果とか。
藤澤 数値については 「これでもか!」 っていうくらいこだわったので、見ごたえがあると思います!
――: もともと知っている人はもちろん、私みたいなTRPG初心者でも話についていけるほどゲーム中に用語やゲームシステムの説明が随処に入っているので、いっそTRPGを知らなくても楽しめますね!
藤澤 もちろん知ってるからこそ 「にやっ」 と出来たりする箇所もありますよー!
――: 『たのだん』楽しいダンジョン を略したものですが、体験版の時点ではダンジョンらしきものは出てきませんでしたね。
藤澤 ご安心を! その後、ちゃんとダンジョンに行きます。しかも、出目が決まっているサイコロと違って、ダンジョンは自分で道順を決めることが出来ます!
――: でも、サイコロと同じでどこを選んでも結局同じアクションをとるんじゃあ……。
藤澤 いやいや。ダンジョンでは違うルートに行くと、別の台詞が聞けます!
――: わー! 本当に、これはノベルなのかゲームなのかと迷いますね。
藤澤 うんうん。シナリオの途中には “リドル” と呼ばれるミニゲームも入っています。
――: どんなリドルなんですか?
藤澤 『たのだん』 のリプレイを読んだことがある人には見覚えのあるリドルです(笑)。
――: もしかして……! ますます製品版をプレイするのが楽しみです!


 最後のお話

――: キネティックノベル 『たのだん』、聞けば聞くほど待ち遠しい! あとちょっとの間、体験版で我慢だ、私! に、しても……体験版、あんなに長々プレイ出来ちゃっていいんですか?
藤澤 体験版でお見せしている部分は序の口の序の口。まだまだプロローグです。本編は、体験版のおよそ5倍は詰まっています!
――: あれの5倍!?
藤澤 しかもダンジョンでは選択肢により台詞が違うので、もっとボリュームを感じると思います。
――: すごいなあ……! では、最後に皆さんに一言お願いします。
藤澤 こんなに長いリプレイを書いたのも、声優さんの収録現場に立ち会うのも、全てが初めての出来事で本当に貴重な体験をさせていただきました。私だけでなくSW2.0班全員で作り上げた作品になっているので、『たのだん』 を知っている人も知らない人も、是非遊んでみてください!
――: 改めて、本当に本当にお疲れ様でした!
藤澤 ありがとうございました!



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