Group SNE
News
About SNE

Products

User Contents
  ●著者インタビュー
●イベントレポート
●リーダーズサーカス
●エッセイ
●TRPGリプレイ
Link
indexに戻る
 
TOP > ユーザーコンテンツ > イベントレポート > JGC2011-3
←前のページ JGC2011目次


JGC2011レポート

【キャット&チョコレート 脱出ライブゲーム】
8月21日(日)09時30分〜13時15分
於 3階特設ルーム(ノクターン)

『キャット&チョコレート』というカードゲームをご存知でしょうか。
 2010年春のSNEコンベンションで先行頒布され、その後ゲームマーケット2010で正式頒布された、
秋口ぎぐること川上亮デザインの同人カードゲーム
 そして、2010年度の日本ボードゲーム大賞では、日本人デザインのゲームとしては初の大賞受賞! 
 その後も勢いを増し続け、第二版がアークライトから発売され、さらにフランスムーンスターゲームズ社からは『Texas Zombies(テキサスゾンビーズ)』というタイトルで、三カ国語版の発売も決まっています。
 まさに、人気のとどまることを知らない破竹の快進撃! ハナマル急上昇ゲームです!

 ルールは簡単。
 プレイヤーたちは、何らかの理由で幽霊屋敷を訪れましたが、そこには危険がいっぱい!
 アクシデントカードをめくり、そこに書かれている難問奇問(つり天井が落ちてきただの、左右の壁が迫ってきてつぶされそうだの、マネキン人形が襲い掛かってくるだの)を、手番プレイヤーは手持ちのアイテム(猫とか、チョコレートとか、カメラとか)だけで解決してゆきます。
 手番以外のプレイヤーは、手番プレイヤーの名答珍答をジャッジしてゆきます。
 解決できたと思えばセーフ、できなかったと思えばアウト。
 セーフが半分以上なら、問題解決! 問題カードを受け取り、得点にします。
 こうして、プレイヤー同士のセンスを戦わせるのが、本家本元の『キャット&チョコレート』なるゲーム。

 そんな「キャット&チョコレート」が、
脱出ライブゲームになりました!

 脱出ライブゲームとは、ホテルや公園、遊園地などを使ったライブゲームの一種で、密室に閉じ込められたプレイヤーが、目と耳と足で情報を集め、頭を使って謎を解き、そこから脱出するというものです。
 コンピューターゲームではなく、実際に体を使ってのゲームで、今や若い女性を中心に大人気! アナログゲームの新たなジャンルとも呼べる、一大ムーブメントなのです!
 いろんなイベントが日本各地で開催されているので、興味のある方はインターネットなどで検索してみて下さいね。

 もちろん、SNEがお贈りする以上、ただの脱出ライブゲームとはひと味違います。
 よりパズル色を強くして、短時間でも濃密なゲームを楽しめるようにアレンジしました。
 プレイヤーたちは、邪悪なる教団の儀式を妨害するために幽霊屋敷に忍び込んだ、善なる結社のメンバーです。
 幽霊屋敷の秘密を解き明かし、儀式を妨害することができるのでしょうか!
 ……しかし、プレイヤーの胸の内には、
「俺は実は教団の人間で、結社を欺くスパイなのだ」という心の声が響きます。
 果たして、真実をつかむのはどのチームか!

 ゲームシステムは簡単。幽霊屋敷の各部屋にはスタッフがいて、問題カードをプレイヤーに見せます。プレイヤーは配られたアイテムカードを使って、その問題を解決します。
(本家のゲームと違って、この解決方法はわりと厳密に決められています)
 解決できれば、つかったアイテムは失われ、新しいアイテムを手に入れます。
 それによって、また新たな部屋の問題を解決し、これを繰り返して幽霊屋敷の秘密を解き明かしてゆく、それが「キャット&チョコレート 脱出ライブゲーム」です。

 社長の安田が扮する、屋敷の中を漂い続ける幽霊、なんだか嬉しそうです。



 ついに入場が始まりました。
 なかなかの盛況ぶりです。



 突然チームに加わった
山本弘さんを、やや困惑しながらも暖かくメンバーに迎え入れてくれたみなさん。
 優勝をめざすぞー! と誓ったとか誓わないとか。




 出版各社で構成された、編集さんチーム。
 頭を悩ませておられます。



 しんきんぐた〜いむっ
 考え中……考え中……

   


 おやおや、社長も歩き回ってお疲れの様子。
 幽霊には足がないはずなのに、足を休めておられますな。



 ついに真実の片鱗を見つけたのか?
 
秘密の地下室にたどり着いたチームが!

 


 2時間半のゲーム時間を準備したのですが、皆さんかなりの脱出力で、2時間少々でゲームが終わりました。
 見て下さい、優勝チームの満面の笑み!



 このような新しいゲームには、来年以降も意欲的に取り組んでゆきます!
 来年も、奮ってご参加下さいますよう、お願いいたします!


 この「キャット&チョコレート」が、WEB上で遊べます
 ツイッター連動ですので、アカウントをお持ちの方は、ぜひフォロワーさんと一緒に遊んでみて下さい!


【グループSNEゆるゆるトークショー】
8月21日(日)14時00分〜15時00分
於 トークショールーム(尾上)

 恒例、SNEゆるゆるトークショーにも潜入してきました。
 トークショー恒例の新刊情報などは、すべて紙にまとめて配布し、トークそのものは制作秘話などを増やしてゆこう、という方針の様子。
 参加者のみなさんに、新刊情報の書かれたB4サイズのペーパーを配ります。

 さて、肝心のトークショー、まずは「エンドブレイカー!」関連から。
 トミーウォーカーの
上村社長をお招きし、『霊峰天舞アマツカグラ』の制作秘話などをお話し頂きます。
 上村社長のお気に入り新ルールは、
「温泉ルール」だとか。



 混浴の温泉で、PC全員が全裸で一緒に入ると、セッション中にパワーアップするという、温泉ルール。
 判定のダイスが1個増えるとか、NPCとの交流判定に必ず成功するとか、温泉の効能としては尋常ならざるものを備えております。
 上村社長は、しきりに
「全裸で混浴」を猛烈プッシュしておられました。

 また、
『エンドブレイカー!SCG アマツカグラ』に話は移り、メインデザイナーの河端ジュン一にスポットが当たります。



 今作の見所は、
「ハイパー」ルール
 カードをいっぱい使えて、大ダメージをたたき出せるとのこと。
 でも、残りカード枚数が生命力なゲームでそれって諸刃の剣なんじゃ……

「使いすぎると、死にます」

 ですよねー。

 カードゲーム
『キャット&チョコレート』の話も。



 なめらかな口調で司会を務めていた
秋口ぎぐるが、自作の話題になると照れくさいのかやや口ごもっちゃうのもご愛敬ですね。

 富士見書房様から来春発売予定の新作カードゲーム
『モンスターサーカス(仮題)』の話ももちろんフォロー。
「競り/デック構築」という言葉に、ベテランゲーマーたちの口からも感嘆がもれ聞こえてきます。

 そして、いよいよ新生
「モンスター・コレクションTCG」に話題は移ってゆきます。
 
加藤ヒロノリ杉浦武夫のおなじみコンビに加えて、『ゴッドイーターバースト』とモンコレがコラボした新シリーズ『タイトルデック ゴッドイーターアラガミのメインデザイナー大井雄紀にもスポットが当たります。
「この中で、『ゴッドイーター』遊んでる人、どれくらいいますか?」という質問に、手がちらほらと上がります。
「モンコレ初心者でも遊びやすいようにデザインを考えました」と、大井雄紀も自信満々の表情。
『タイトルデック ゴッドイーター/アラガミ』は
9月17日に発売予定ですので、お楽しみに!



 ここで、ボスが富士見書房
小笠原さんをご紹介。
 なんでも
初代のころから、モンコレを支えて下さった、陰の功労者なのだそうです。
 本当に、いつもありがとうございます!



 その後は、安田均&山本弘という、SNE創設メンバーのコンビによる思い出話。
 気心の知れた二人だからこそできる、丁々発止の掛け合いが、長年の絆を感じさせます。
 そんなボスから一言。

「山本さんが借金をしたのは本当ですが、離婚はしておりません!」

 山本弘さんの星雲賞受賞作
『去年はいい年になるだろう』のネタでした(笑)



【サイン会】
8月21日(日)15時00分〜16時00分
於 物販ルーム(千鳥)

 今年、星雲賞を受賞された社友・山本弘のサイン会が、物販ルームで行われました。



 星雲賞受賞作の「去年はいい年になるだろう」にサインを求める人も大勢いましたが、「コミPo!」で作成されたという、妖魔夜行の同人誌『妖魔夜Po!』にサインを求める人が、最も多かったかも!
 これは、JGCの前の週に、有明ビッグサイトで開催されたコミックマーケット80で頒布された同人誌で、
『妖魔夜行 闇への第一歩』の宣伝本なのです。
 宣伝本、ということは……?

 そうなんです!
 ファンの皆様、お待たせいたしました!
 小説「新妖魔夜行」、角川スニーカー文庫さんから10月発売です!


 急遽、物販ルームの書泉さんのブースで、集英社みらい文庫さんのSNEサイン会も開催して頂けることに!
 急なサイン会の告知に、集英社の編集さんも大ハッスル!


「聞いてないよ〜」といいつつ、照れくさそうにはにかむ
河端ジュン一の顔が印象的です。
 そして、通りがかったほかのSNEメンバーに全員に、「友野さんと河端が並んでサイン会してる!?」と驚かれていました、とさ。



【Role&Roll新作発表会】
8月21日(日)15時30分〜17時00分
於 トークショールーム(尾上)

 こちらはアークライト様主催の、Role&Roll新作発表会。
 来年も
『ボードゲームストリート2012』が発売されるとの嬉しい情報!
「これからも毎年出していきたい」とのことなので、ボードゲーマー諸氏は乞うご期待ですぞ!

 また
『エンドブレイカー!霊峰天舞アマツカグラ』に対応した新リプレイも、Role&Roll Booksでの発売が決まりました!
 前のシリーズから2人のキャラクターを引き継いで、
川人忠明がお贈りする初のリプレイを、お楽しみ下さい!

 JIVE様より好評発売中の
『ファイヤード!』も、Role&Roll誌でのサポートが始まっており、大変好評の様子。
 まったく新しいプレイ感覚のゲームだけに、リプレイや紹介記事でがっつりサポートしていく予定です!

 そして、大変長らくお待たせいたしました! 
『サンダーストーン拡張セット2「宿命の軍団」』今秋発売の発表にどよめく会場!
 いやぁ、ぼくも今から楽しみです! 早く遊びたい!!


【閉会式】
8月21日(日)17時00分〜17時30分
於 3階特設ルーム(ノクターン)

 楽しかった3日間も終わりに近づき、JGC最後のイベントとなりました。
 閉会式恒例、
友野詳によるアナログゲーム学術講座のお時間です。

 様々な切り口から人類の文化と歴史をひもとく、アナログゲーム学術講座。
 昨年は神話学でしたが、今年は原点に戻って歴史学とのこと。
 わくわくしますね。



「アナログゲームと日本の歴史。あらゆる合戦はコンベンションであった!」


 友野教授(笑)の言葉に、会場はやんややんやの大喝采&大爆笑。

 日本古代史最大の戦いといえば、やはり壬申の乱
 天智天皇の皇子(大友皇子)と、後の天武天皇(大海人皇子)の争いです。
 天「智」天皇と、天「武」天皇。
 つまり、智力武力
 すなわち、ソーサラーファイター

「そう! 壬申の乱とは「戦士と魔術師はどっちが強い!?」という、二十一世紀のいまもなお結論の出ない、人類の文化史上最大の深淵なるテーマをめぐってのものだったのです! 」

 再びの大喝采&大爆笑。

 こうして、学術講座は続いてゆきます。
 学術講座は、参加者のみなさんの疲れを癒やす、最後の締めくくりなのですね。
 もちろん、クタクタのヘトヘトだったぼくも、この講座でたくさん笑って、エネルギー回復です!

 閉会式の最後は、ゲストオブオナー、
鈴木銀一郎先生の、あのかけ声。

「来年もJGCで会おうぜー!」
「おー!」
「JGC2012で会おうぜー!!」
「おー!!」
「必ず会おうぜー!!!」
「おー!!!」




 こうして、JGCは幕を閉じたのでした。
 皆様、どうもありがとうございました。



←前のページ JGC2011目次

TOP