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Spiel'15レポート
執筆:石野力

秋と言えばアナログゲームの国際的な祭典、
Spiel
今年は冒険企画局さまとグループSNE/cosaicで共同出展いたしました!

目的は3点あります。

 ・ 世界に向けて自社製品の紹介
 ・
出版社との交渉
 ・ 新作を通じてゲーム界の流れを調査


これまでとはひと味違うシュピールになるに違いない。そんな気持ちを胸に、心躍る秋晴れのなか、安田均を団長にドイツへ向かうのでありました。
団員は安田洋子柘植めぐみこあらだまり石野力の4名。

これまで海外に出たことがなかった、石野力がお送りいたします。





【10月6日(火)】

私、ドイツ語については読文○会話☓の習得状況。英語は両方ともほぼ☓
セージ技能伸ばしておけばなあ……
さらに実際に喋ったことはなく、海外へ行ったこともなし。
「これ、あかんやつですわ」と不安になりながらも、相棒の電子辞書くんを担いでいざ出陣。




◆ 機内にて



今回お世話になったルフトハンザ航空機

MAD MAX: FURY ROADを2度鑑賞し、「これで計5回観たことになるからV5だな、V8まではあと3回だな」と感慨にふけりつつ、食事に
ビーフを頼んだらすき焼き丼が出てきて何とも言えぬ顔に。




◆ ドイツに到着

さすがに入国審査は一人ずつ。
他の方々がすっと通りぬける中、審査官は私のまっさらなパスポートを見ながら

「何日間滞在するつもりだ」
「君は海外初めてのようだが言葉を話せるのか」
「どこに行くんだ」
「宿は取っているのか」
「1人で来たのか」
「君は学生か」


と質問の嵐。
しどろもどろになりつつドイツ語と英語が混じった単語羅列文章でなんとか乗り切ります。
「大丈夫かこいつ」という顔をされながらも、スタンプをポン。
入国できなかったらどうしようと、生きた心地がしませんでした。

その後、高速鉄道ICEに乗って移動。沿線で発生した小火のせいで列車に大幅な遅れが発生。
予定より1時間近く遅れながらもエッセン市に到着。




◆ Essen in Essen

Essen(エッセン市)でのEssen(食事)紹介コーナー!

初日は近藤功司局長をはじめ、冒険企画局の皆さまと結団式代わりの会食です。
これまで毎年行っていたユーゴスラビア料理の店がステーキハウスに。あれっ?



ヴィーナーシュニッツェル! ポテトもいっぱい。
心がぴょんぴょんします。




◆ 今日のドイツ紀行


・かんたんドイツ語 ~レストランで水が欲しい時編~

ドイツの水は基本的に炭酸水
普通の水が欲しい時は
「Wasser ohne Gas bitte.(ガスなしの水をください)」と言おう。
ohne(without)は対義語であるmit(with)と一緒に覚えるのがおすすめ。
炭酸はGasでも通じるけど、正確には
Kohlensäure(コーレンゾイレ)だヨ。


・聖地へ至る道



帰り道、
デュッセルドルフ行きのアウトバーンの看板を見つけ感動。
Kraftwerkのスタジオに向かう道だ! しかもアウトバーン!
あのアルバム流しながら走りたいなあ……
そう、何を隠そう私は大の
ジャーマン・プログレ&テクノ好き。
今回は現地の人と音楽の話をするのを楽しみにしていたノダ。
初日からいきなり大物に出会えて幸先良し!





【10月7日(水)】

◆ 設営とプレスカンファレンス


今日は設営&プレスデイ
冒険企画局の皆さまとブース設営および、プレス会場での作品展示を行います。
記者の方々に向けて「私たちはこういう作品を作っています」とアピールできるチャンスです。



ブース設営中




プレスカンファレンス準備完了!




こんな感じにプレスの人に向けて商品紹介



プレス会場の一部を紹介。
巨大ゲームがあったり、説明員がコスプレしてたりとインパクト抜群!




巨大『スピンデレラ(Roberto Fraga/Zoch Verlag)』
遊んでいるのはアリに扮した子供たち。インスト役はクモのお姉さん。




2人用『世界の七不思議』こと『7 Wonders:Duel(Antoine Bauza & Bruno Cathala/Repos Production)』
雰囲気溢れるプレイ風景。





やあ兄弟! マッドな実験はお好きかね!
『Nitro Glyxerol(Luca Borsa & Andrea Mainini/Zoch Verlag)』





トイバー親子共作『Tumult Royale(Klaus Teuber & Benjamin Teuber/KOSMOS)』
息子のベンヤミン・トイバー氏(左)とゲーム解説役の貴族さま(右)。





◆ Essen in Essen!




本日は中華レストランのChina Haus。量が多い!
ボスも大満足です。ライスやお茶もあってほっと一息。
中華にナシゴレンがあるのは気にしてはいけない……




◆ 今日のドイツ紀行


・スーパーはどこ?

2日目夜、電子辞書くんがお亡くなりになりました。死因は電池切れ。あ、相棒ーっ!
ホテルには売店が無く、周りの地理も分からず。
駅の方歩いていけばあるやろ。困ったら道聞けばええやろ。なんとかなるやろ。の精神で小雨振るなかスーパーを探しに出発!



人どころか車も通らへん。辺りは暗い。雨強なってきた。ここはどこや。この携帯海外では通じへん。見知らぬ土地で迷子かも? 冷汗たらり。
さすがに焦り出したので、来た道を戻りながら横道を探すことに。
5km近く歩いて、何とか電池確保。よかったぁ。
後日、
ホテルそばのガススタンド店内が雑貨屋になっているのを知る。おぉ……

今日の豆知識:ドイツのスーパーや雑貨屋は閉まるのが早い。9時には閉店してるところ多し。夜に何か必要になったら深夜まで営業してるガススタンドを探そう。





【10月8日(木)】

◆ シュピール1日目


いよいよシュピールが始まります。
通訳のロッスさんとも合流し、いざ開場! パチパチパチパチ~
ロッスさんは日本の大学に留学して『碁』について論文を書いたこともある、かなりの日本通です。
そして、
誰もが振り向くような美人! 天は2物どころじゃなく、いろいろ与えている……
シュピール会期中ずっとインストを手伝ってくださいました。感謝!



うちはこういうゲームを出してるんや!
ロッスさんに説明するボス




みんな遊びに来てね~
夫妻でコクーンの後ろに立ってにっこり。





ビシッ! はっぴを着てハッピー!
社長秘書 柘植めぐみ。





英語でインストをするこあらだまり




ドイツ語でインストをしている横から、カタコトで補足する私


初日と言うこともあり、人の入りはまぁまぁかなとの経験者談。えっ、これで?
主催者発表によると今年は
4日間で16万強の入場者数
単純に開催日数で割ると1日あたり4万人。うーむ、すごい。想像もつかない規模です。


そして、初日の出版交渉ではいきなりビッグな情報が。

テーブルトークRPG『トンネルズ&トロールズ(ケン・セント・アンドレ/Flying Buffalo)』の最新版を出せることになりました!

さらには、2016年にともに30周年を迎える冒険企画局さまとグループSNEの共同記念出版です!
→ ニュースを見る



Flying Buffalo社 社長のリック・ルーミス氏と

これから徐々に情報を出していけると思います。
どうぞ、ご期待くださいませ!




◆ Essen in Essen!


・ブラックストーリーズパーティ
moses.社主催のブラックストーリーズ海外出版関係者のパーティに出席。



会場で再会したGen-X社の社長 Servando Carballar氏(最左)と。


パーティでは『ブラックストーリーズ ファニーデス』作者のイェンス・シューマッハ氏といろいろお話しさせていただきました。


石野(以下「石」) 「あなたの作品を翻訳させてもらいました。日本でファニーデスはとても人気があります」
シューマッハ氏(以下「S」) 「それはありがとう。ファニーデス2や、最新作のLast Man Fallingもぜひ遊んでくれ」
「次はあなたの○○○(まだ秘密だよ!)を紹介しようと思っています」
「それは嬉しい。リキ、よろしく頼むよ」(握手)
「ファニーデスの様々なアイディアはどこから来ているのですか」
「ダーウィン賞をはじめとして、面白い死に方をしている人を紹介した本やサイトを常にチェックしているんだ」


などなど。

『ブラックストーリーズ』作者のホルガー・ベッシュ氏にもお会いしました。
車椅子で登場されてびっくり。
ロッククライミングで滑落し、骨折したとのこと。
綺麗に治ると仰っていたので一安心。どうぞお大事に。





【10月9日(金)】

◆ シュピール2日目


今日からは毎年手伝ってくださっているニコさんも合流してさらにインストが充実。
そして
『ゾンビタワー3D』が香港から到着。早速セッティングします。
セッティング中から「今すぐ遊べるか?」「これはどういったアイディアのゲーム?」と質問の嵐。
ゾンビ人気はワールドワイド!



このゾンビ、キュートね! と体験者談。
日本では1
1月中旬発売予定。よろしくおねがいします!


お昼過ぎには『ブラインド・ミトス』『ドラゴンズ・エッグ』も到着!
ゲームの概要を説明すると興味津々。さっそく体験していただきます。



『ブラインド・ミトス』をインスト中のニコさん。プレイヤーの皆さんも真剣。




◆ ホールで見つけたブース紹介。




けん玉のブース




碁のブースではアマチュア段位所持者である洋子夫人が対局に参加。
観戦者の数がすごい。





併催のComic Actionのブース。
なんか安心する品ぞろえです。ワンピースにポケモンにガンダム。
最近はこういうフィギュアやプラモデルを扱う店も増えてきたのだとか。





ミープル陶器のお店。可愛いです。




◆ Essen in Essen!


無くなったと思われていたユーゴスラビア料理屋、Dorago
実はすぐ近くの通りに移店していました。
オススメなだけあってさすがの美味しさ。スパイスが効いています。



! そしてポテト





【10月10日(土)】

◆ シュピール3日目


今日のメインはライナー・クニツィア氏との打ち合わせ。
日本ゲーム界の状況やこれからどんな作品を出すかなどをお話しした「らしい」
というのも、みなさまが近くのホテルで打ち合わせをしている中、私は出展ブースで留守居役。
ドイツ語と英語の混ざった怪しい言葉でなんとかコクーンとドラゴンズ・エッグをインストしていたのでした。
来年は、お会いしたいなぁ。



クニツィア氏とボス。2人でにっこり




訪問した全員で




◆ 怒涛のボードゲームロード!


打ち合わせが終わった後、ボスのボードゲーム購入ツアー荷物持ちで参加。

「このブースやったら、あれとあれとあれを買っとかな」
「これは注目作やから早めに確保や!」
「おっ、これ面白そうやな。ちょっと買っとこか」
「今年は続編が多いし、資料になりそうな新作は少な目やな」(どっさり)




ブルーオレンジゲームズ社のブースにて。
天を突くような、『New York1901(Chénier La Salle/Blue Orange Games)』製の高層ビル。





むむ、これは。この会社、いつの間に新作を…… うーむ、よし、買おう!




今日購入したゲームたち。まだ一部です。現在鋭意プレイ中!


なお、『アンド-ルの伝説』シリーズがずらっと展示されているのを見て、

「アンドールが並ンドール」

という名ギャグを思いつきましたのでこの場を借りてご報告申し上げます。
ご自由にお使いください。




◆ Essen in Essen!


今日はスシレストランに。
まさかドイツで「Asahi oder Kirin?」と聞かれるとは思いませんでした。



焼き鳥に枝豆で乾杯。
スシもおいしかったです。





◆ 今日のドイツ紀行


・通じなかった音楽の話

通訳の方々に暇を見つけては音楽の話を振ってみたものの、反応はいまいち。
その場で思いつく限りのドイツ出身アーティストを並べてみたところ、以下のような結果に。

(誰か一人でも)知ってたアーティスト クラフトワーク、ジンギスカン、トキオホテル、ネーナ
(誰も)知らなかったアーティスト タンジェリン・ドリーム、アシュ・ラ・テンペル、クラスター、カン、ノイ!、クラウス・シュルツェ、クラウス・ノミ、ボーイズ・ノイズ、ハードフロア等々……


「知らないなあ」
「僕の両親世代だと思う」
「パーティとかでみんなで歌って盛り上がる音楽かな」
日本でいうところの演歌みたいな感じかもしれない」

グワーッ!?
さすがにジンギスカンとネーナはみなさんご存知でしたが……
プログレや電子音楽は知名度が低いのかしら? 確かにセレクトがちょっと古いけども!
こ、今度来るときは若い曲を仕入れてこよう。





【10月11日(日)】

◆ いよいよ最終日!


人出は土曜日に比べればやや穏やか。それでも多い!
今日も怪しい言葉でインストです。初日に比べると少しはましになりました。



最終日もゲームを遊んでみたいという人たちがぞくぞくと




1000人カタンを遊ぶイベント。壮観!




撤収を終えて。近藤局長とボス、談笑中




◆ Essen in Essen!


冒険企画局の皆さま、バネスト中野店長とトルコ料理の店で打ち上げです。
ありがとうございました! お疲れ様でした! 乾杯!



肉についている唐辛子、辛かったです。本当に……




◆ 今日のドイツ紀行


打ち上げの予約や帰りの電車を調べるためにボスとエッセン中央駅へ。
予約を終えた後は中央駅近くの商店街をちょっとぶらり。
ただし、
閉店法のため日曜日はパン屋などを除いて、ほぼすべての店が閉まっています



誰もいない中央駅付近の商店街
デパートもお休み





おいしそうなソーセージ店
その場で焼いてくれるらしい。お休み





【10月12日(月)】

◆ 帰国の途に


今日は移動日。ICEに乗ってフランクフルト空港駅まで。
ところが、またもや遅延発生。余裕をもった電車を予約しておいてよかった。
なお、この時の
気温は3度。寒い!



ようやく列車が到着。心細かった~




ICEのテーブル席でゲーム


空港での手続きを問題なく終え、搭乗。
帰りの機内でもMAD MAX: FURY ROADを1度観て、鑑賞回数をV5からV6に。

無事日本に帰ってくることができました。
ただいま!





◆最後に

初の出展ということもあり、少々不手際もありましたが、収穫の多いシュピールでした。
出版交渉を円滑に進めることができ、自社製品を海外に向けて発信するという目的も達成。
もちろん、ゲーム界の流れを調査するための資料(ボードゲーム)もたっぷりです。
これら新作は、順次Role&Roll誌のボードゲームジャンクションや、SNEボードゲーム班ツイッター(@SNE_BG_Kai)で紹介させていただく予定です。
最新のゲーム情報をどうぞお見逃しなく!


われわれグループSNE/cosaicは来年度以降も冒険企画局さまと提携し、出展させていただく予定です。
みなさま、シュピールにご参加の際はぜひ覗きにいらしてくださいませ。

レポートを通じて、エッセンの様子を少しでもお伝えできましたら幸いです。
それでは、また逢う日まで! Auf Wiedersehen!



4Gamer[SPIEL’15]関連記事にボスのインタビューが掲載されています。
ぜひあわせてご覧ください!

「T.I.M.E Stories」から「T&T」まで。
グループSNEの安田 均代表が読み解く,ドイツゲームのこれまでとこれから


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